何でも屋から抜け出し、自分の強みを生かしてビジネスを進めるためには?

EXSENSE LAB.
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これからお伝えする話は、以下のようなお悩みを持つ方のためのものです。

☑︎目の前のお客様のニーズに答え続けた結果、何でも屋さんのような状態になっている

☑︎お客様の要望に答えることで仕事はあるけど、肝心の自社の収益が伸びない

☑︎色々なことに手を出しすぎて、どれに集中して事業を伸ばせばいいかが分からない

☑︎今のまま事業を続けても、どこをどう伸ばせば業績アップにつながるかがイメージできない

このような状況に陥っている方に向けて、原因と解決法をお伝えしていきます。

なぜ、何でも屋になってしまうのか?

せっかく自分で事業を始めたにも関わらず、目の前のことに必死に取り組む内に、何でも屋(ひどいと雑用係)になってしまう方が一定数います。

特に他社の事業をサポートする

・コンサルタント
・制作会社
・事務代行
・補助金、助成金コンサルタント
・士業

の方に多い現象かと思います。

何でも屋になってしまう方には以下のような特徴があります。

・目の前のお客様の声を意識しすぎていて、頂いた要望には全て答えなければいけないと考えている

・お客様から聞いたお悩みはできる限り自分の力で解決すべきだと考えている

・売上に伸び悩んでいて、お金になるものはなんでもお金にしたい

・自信を持って提供できる商品がない

・自社の売りは幅広い悩みに、安く早く対応できることだと思っている

・自社には専門性がないと思い込んでいる

・以前は専門性のある商品を打ち出していたが、年々売れなくなってきた

・これでいこう!と思って商品を作ってみたが、思ったように売れなかったので、なんでもやっている

もし、これらの特徴が当てはまっていると感じた方は、とても危険な状態にあります。

何でも屋の最大の課題

上記の特徴が当てはまる人たちの課題は一言でまとめられます。

明確なスタンスが決まっていないこと。

スタンスとは、事業方針の核となる概念のことです。

スタンスが不明確なことで、自分が集中すべきポイントが見えず、目の前のことに場当たり的に対処せざるを得なくなります。

何でも屋のなれの果て

一見、何でも屋は武器にも思えます。

実際、他の専門会社よりも低単価で多くの悩みに答えられるという点では、その分野に関しての知見がない依頼者や、クオリティに強いこだわりのない依頼者の視点からみると大変ありがたい存在です。

短期的には仕事がたくさん入ってきて、そこそこの収益は上がるかもしれません。

ですが、以下の2つの大きな問題が発生します。

1:仕事量ばかりが増えて消耗する

ある程度のことはなんでもやってくれるし他社よりも安価となると、一時的に仕事は増え、目の前のお客様からも感謝はされます。

ですが、安価な仕事をたくさんの時間をかけて処理する必要があるので、当然ながら時間はどんどん奪われます。

依頼を受けた様々な案件をこなすばかりで自社の業績を伸ばすための取り組みに時間を割けなくなってしまいます。

自分が働かなければ売上は作れず、自分が止まると全てが止まるという悪循環に陥り、休むこともままならなくなってしまいます。

心身ともに消耗するばかりです。

2:競争優位性が作れず、事業が伸び悩んでしまう

長い目で見た時にこれは大きな問題になります。

依頼を受けた目の前の仕事をこなすだけでは、自分の強みは見えてきませんし、無形資産としてのノウハウの蓄積もできません。

強みで勝負したいと思っても、そもそも何が強みか見えてこない状態に陥ります。

何でも屋も極めれば、どんなプロフェッショナルとでも仕事ができるマネージャー、ディレクターポジションで市場価値の高い仕事になりますが、このような立場になれる人は稀です。

そうなると、他社との競争優位性がつくれず、単価も上がらなければ、大きな仕事も舞い込んでこず、ジリ貧の経営を続けることに。

もちろん事業が伸び悩むことになります。

事業を成長・安定させるために取り組んできた仕事が、結果的にあなたの首を締めることになるのです。

何でも屋から抜け出して、自社の強みを生かした事業を作るには?

最大の課題は、先ほどもお伝えした通り、明確なスタンスがないことです。

そのため、何でも屋から抜け出すにはスタンスを決めることが最初の一歩です。

・自分は何屋か?

・誰のための何の専門家か?

・どんなノウハウを蓄積していくか?

・何をして何をしないか?

・どこまで顧客と関わるか?

・何を目指すのか?

などを決めていきます。

そのためには、これまでの経験値、事業を始めたきっかけ、これから作っていきたい状態、自社リソースなどの振り返りと現状把握が重要です。

こちらの詳細は本記事では割愛します。以下の記事の第2章を参考にしてください。(画像クリックで記事に飛びます。)

もちろん、スタンスを決めるだけではいけません。

自社の強みを伸ばして業績アップを果たすには、決めたスタンスに従って意思決定、行動しなければいけません。

目の前のお客様のニーズに答えるべからず

そこで障害となるのが、目の前のお客様のニーズです。

何でも屋になる人はお人好しな方が多く、何でもやってあげたい!と思いがちです。

親しみやすい人柄であることも多く、様々な相談を受けやすいタイプだったりもします。

ただ、これが長期的な事業成長においては災いの元。

何でもやってあげたい気持ちが強まりすぎて、自分が決めたスタンスや自分の信念を曲げてでも人のためになろうとしてしまうんです。

これを続けている限りは、いつまで経っても何でも屋から抜け出せません。

いつもなら依頼を受けて、「はい、やります!おまかせください!」と言っていたことを、引き受けない覚悟が求められます。

「そんなの机上の空論だよ。。。」と思われるかもしれませんので、僕の経験も書き記しておきます。

10案件を切り捨てた話

このようなことを書いてますが、この記事を書いている山本も、過去に何でも屋的な働き方に悩んだ経験があります。

社会経験も短く、特にこれと言って武器がなかった僕は、声がかかった仕事を全部引き受ける仕事のやり方で、年商1000万円はクリアしていました。

クライアントも常時10社以上あって、目下の仕事・収入には困らない状態。

ぱっと見は悪くない状態です。

ですが、先ほども書いたとおり、自分自身が消耗する上に、自社の無形資産が積み上がらないことに悩まされていました。

当時は26歳くらいだったので、まだ若いから大丈夫という見方もできたはずです。

ですが、そのまま進んだ先には、そこそこ便利なだけで世間に通用する武器を持たずに使い捨てられるおじさんフリーランスになってしまう未来が見えていました。

だから、長期的に自社の無形資産を積み上げやすい方向に舵を切る決断をすることに。

月額報酬で関わっていた10社ほどの案件(合計60万円/月くらい)を切り捨て、何でも屋をやってる中でも特に成果が出やすく、かつ、自分が伸ばしていきたいと思えた分野であるコンセプトづくり、プロモーションの仕事に絞りました。

一時的に収入が激減し焦りもありましたし、仕事を減らしたことも後悔しました。

ですが、その年の後半には新たな仕事も軌道に乗り、蓋を開けると年商も1.5倍以上になっていたのです。

その後も、着実に売上が伸びていますし、まだまだこれからではありますが、多少なりとも自社のノウハウ、無形資産が構築されています。

自分が進む道を決めたことで、さらに、自分が進んでいく新たな道筋も見えてきていて、今はそれに取り組んでいる最中です。

何でも屋を辞めたところから今で約2年、僕が活動する環境は大きく変わりました。

ここでは、僕の体験談を書きましたが、これは僕だけではなく、何でも屋的な働き方をしている多くの人に当てはまるものだと思います。

まとめ

自分が決めた道を突き進む覚悟は求められますし、短期的な犠牲を生むこともあります。

ですが、何でも屋を辞めることで、それ以上に大きなリターンは得られます。

自分の強みを生かして勝負したい、事業を長期的に成長させていきたいという方は、ぜひ以下の質問に則って、簡単に自分のことを振り返ってみてください。

・あなたはどんな不満を抱えていますか?

・あなたが実は辞めたいことは何ですか?それを辞めると何が起きそうですか?

・現実的に考えるのではなく、理想を語るとすると、これからどうなっていきたいですか?

・これからの方針を決めるとしたら、どのような方針で進めていきたいですか?

何でも屋をやったからこそ、身についた武器や考え方もあるはずです。

その武器や考え方をこれからの未来に生かす意思を持てれば、何でも屋からもスムーズに脱却できるはずです。

 

 

P.S.

もし、今の働き方に嫌気がさしていて、方針を変えていきたいと思っているのなら、弊社がお力になれます。(↓の画像をクリック)

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