「何を言うかより誰が言うか」の暴力

EXSENSE LAB.
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「これからの時代は、何を言うかよりも誰が言うかだ!」ということがいたるところで言われてます。
 
これに対して僕は、本当にその通りだと思います。
 
仮にビジネスの相談をするなら、近所のおじさんよりかは専門家の方や実践者の方に相談したいですし(笑)
 
ですが、これってかなり暴力的な考えだとも思うんです。
 
というのも、”何を言うかよりも誰が言うか”という考え方の恩恵を受けているのは主に強者だから。
 
強者とは目に見える形で成果を出してきた、フォロワーが多い、メディア露出量が多い、分かりやすく売上を上げている、人気者であるなど。
 
”誰が言うか”の”誰が”に隠れているのは権威性や実績です。
 
これを踏まえて、「何を言うかよりも誰が言うか」を意訳すると「普通の人が良いこと言っても、権威性や実績がある人の話の方がいい話になる」という風にも捉えられます。
 
世間的にも実績や権威のある人たちの発言は盲目的に信用されがちで、発言すればするほど影響力を高めていきます。
 
裏を返すと、何も持たざる人やこれからの駆け出しの方は、何をどれだけ言っても信用されにくい状況が生まれます。
 
なので、「何を言うかより誰が言うか」っていうのは、ど正論でしかないんですが、持たざる人や駆け出しの人を排除する言葉にもなりかねません。
 
この考え方が浸透しすぎると、権威、実績のある人たちの話を盲信し、そうでない人の話を排除する流れが生まれ、格差が広がり続けるだけだと。
 
捉え方を間違えると本当に危険な言葉だと思います。 
 
ここまでいろいろ書いてきましたが僕の見解は、別に誰が何を言ってようが自由で、自分がいいと思った話を信用したらいいんじゃないの?ってことです。
 
だから、無名の誰かが何かを声高に叫んでいて、それがいいと思ったらなら「いい!」って言い切ればいいし、実績のある人のことも面白いと思えば面白いってことでいいんです。
 
影響力のある人の話で周りのみんなが感動してても、自分一人だけ「普通やなー、この話」って思うならそれでいいんです。
 
誰がとか何がとかに縛られず、人の話はフラットに捉えていきたいものですね。

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